神奈川県在住のイラストレーターなとみみわさんが、10年以上続けている人気ブログ「あっけらかん」を書籍化した、全200ページ描き下ろし「ばあさんとの愛しき日々」(イースト・プレス刊、税別価格1,000円)を出版した=写真。家族を介護している人には、ぜひ読んでほしい、クスッと笑えて、ほろりと泣ける、愛にあふれたコミックエッセーだ。
当初アメーバーブログで始まった「あっけらかん」は息子の育児ブログだった。それが、介護ブログの様相を呈してきたのは2007年4月から。早くに連れ合いを亡くして18年間一人暮らしを満喫していた “ばあさん”(当時78歳)との同居が始まってからだった。
「同居した当初は『おかあさん』『みわさん』と呼び合っていたのが、いつの間にか『ばあさん』『びーちゃん』と呼び合うように。びーちゃんは、11歳年上の夫が私を呼ぶ時の名前です。描き下ろしたマンガでは、同居スタートから看取りまでの約10年間、ちょっとガンコだったけど、優しくて可愛いばあさんとのかけがえのない毎日をつづりました。発売日は、ばあさんの命日の5月14日。この本を手に取ってもらった人には、大切な人を思い浮かべながら読んでもらいたい。そして読み終えた時、大切なあの人に会いに行きたい。そう思ってもらえたら最高です」と、なとみさんは話している。
なとみみわの家族ブログ「あっけらかん」は、2017年11月からライブドア公式ブログに引っ越して、現在も続いている。夫と義母、息子、みわさんの家族4人と愛犬りくのおもしろ絵日記だ。